【個人認証技術】ジャパンディスプレイがガラス指紋センサを量産 セキュリティー市場で展開へ | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

公式ブログ

【個人認証技術】ジャパンディスプレイがガラス指紋センサを量産 セキュリティー市場で展開へ

 ジャパンディスプレイは、スマートフォン向けに開発してきた技術を応用した「静電容量式ガラス指紋センサ」の量産を開始する。スマートドアロックなどセキュリティー市場での展開を見込む。

ガラス指紋センサモジュール

 指紋による個人認証はスマートフォンに広く使われており、中国では住宅のドアセキュリティーとして指紋認証が採用され始めている。ただ、住宅や車のセキュリティーは、スマートフォンなどの携帯端末と異なり、より信頼性の高い個人認証が求められる。このため、指全体を検出可能なサイズの指紋センサが必要になる。普及のためには、高価なシリコン製指紋センサに代わる低コストのガラス指紋センサが必要だった。
 静電容量式ガラス指紋センサは、スマートフォン向けのデバイスで培った「LTPSバックプレーン技術」と「タッチパネル技術」を生かして、指紋センサ用の駆動技術や認証アルゴリズムを開発し、量産レベルにまで高めることに成功した。今回、スマートドアロック向けに採用されたことを契機に、量産開始を決めた。今後は、ガラス指紋センサの特長を生かし、より大きなサイズ、透明性を生かした商品デザイン、曲げても割れないフレキシブルセンサなど、新しい指紋センサの市場を創出する考え。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら