東京電力パワーグリッドは、大型重量物を安全に運搬するドローンの実用化に向け、実証を開始する。山間部の送電線工事での活用を見据え、最終的には1tの資材運搬を目指す。
実証は、主にドローンの機体中央から放射状に配置した複数のローターを同時にバランスよく回転させる「マルチローター技術」を使い、積載量10kgの資材運搬から始める。運用・安全面を評価しつつ、段階的に積載量を引き上げ、最終的には積載量1tの運搬を目指す。実証場所は「福島ロボットテストフィールド」のほか、実際の山間部の送電線建設工事現場への展開も予定している。