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【インフラメンテ東北】「ニーズ」&「シーズ」初マッチング会合 広範囲インフラ調査に人工衛星も活用

 インフラメンテナンス国民会議東北フォーラム(フォーラムリーダー・石川雅美東北学院大教授)は4日、仙台市内で初のマッチングイベントを開き、自治体会員が抱えるインフラに関する課題の解決策(ニーズ)に対して企業会員が技術・ノウハウ(シーズ)を提供した。
 マッチングイベントには、約70人が参加。テーマは▽土木構造物・建物の点検▽水路・側溝の簡易補修▽施設マネジメント(施設の包括的管理、集約・撤去)--の3項目。このうち土木構造物の点検では、青森県港湾空港課の担当者が「青森ベイブリッジ」などの臨海部を横断する橋梁を高所作業車で点検する際、橋脚数が多いために点検個所も増えることから効率的な点検方法・技術の提案を求めた。宮城県大崎市の担当者も老朽化したトラス橋や吊り橋を点検車以外で点検する方法を知りたいとした。
 これに対してJOINTECが「ロープを用いた近接目視点検を行う技術(特殊高所技術を用いた点検)」を紹介。高強度のロープや特殊機材を使用することで、重機および足場を使わずに高所の調査・点検・補修が可能であることを説明した。
 このほか、7自治体のニーズに対して、6社がそれぞれのシーズを提供した。
 また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による人工衛星を活用して広範囲のインフラを調査する技術の紹介もあった。

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