【戸田建設】地震モニタリングシステム「ユレかんち」が公共施設に初適用 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

公式ブログ

【戸田建設】地震モニタリングシステム「ユレかんち」が公共施設に初適用

 戸田建設が開発した地震モニタリングシステム「ユレかんち」が東京都東久留米市の生涯学習センターに設置された。公共施設に設置された初めての事例となる。
 東京都多摩地域西部にある同市は、市役所地下に地震計があるものの、情報のさらなる正確性の確保と建物の健全性を把握するため、近傍にある生涯学習センターに「ユレかんち」を設置。震度情報や建物の健全性はクラウド経由で市役所で確認できる。今後は複数の市有施設に設置することで、地震時の対応能力の向上を検討している。
 15年に同社が開発した「ユレかんち」は、独自のセンサー「ユレかんちセンサ」を所定の建物に設置して地震発生時に建物加速度を測定。そのデータを使ってクラウドで計算した結果を建物震度として、クライアントのパソコンやスマートフォンに表示するとともに、建物の健全性を通知する。
 ことし2月までに全国67の建物に計130台を設置。大阪北部自身や北海道胆振東部地震発生時には各支店に設置した「ユレかんち」が建物の震度を観測。北海道胆振東部地震の観測データは耐震工学研究への貢献を目的に広く公開している。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら