【建築界のノーベル賞】磯崎新氏に「プリツカー賞」 変化と挑戦恐れない姿勢を評価 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【建築界のノーベル賞】磯崎新氏に「プリツカー賞」 変化と挑戦恐れない姿勢を評価

 “建築界のノーベル賞”と呼ばれるプリツカー賞の2019年受賞者に建築家の磯崎新氏(磯崎新アトリエ)が選ばれた。主催する米ハイアット財団が6日に発表した。授賞式は5月にフランスで開かれる。46回目となる同賞の日本人受賞者は8人目となる。

磯崎氏

 磯崎氏は1931年大分市生まれ。54年に東大工学部建築学科を卒業し、63年に磯崎新アトリエを設立。初期の「大分県立中央図書館」やポストモダンの旗手としての立場を確立した「つくばセンタービル」「ロサンゼルス現代美術館」、バルセロナ五輪会場の「パラウ・サン・ジョルディ」「カタールコンベンションセンター」など国内外で100以上の象徴的な建築を設計するとともに、鋭い批評活動を展開。著名な設計コンペの審査員として世界中の若手建築家に機会を創出してきた。
 審査員は、「グローバルとローカルの両方が必要なことを理解して実践した先駆者であり、長年にわたる建築の伝統がその地域に限定されないことを確かめるとともに、その伝統をほかの地域にも広めることを助けた」とたたえ、「常に変化し続ける現代の建築界において最も影響力がある1人でありながら、変化と新しいアイデアへの挑戦を恐れない姿勢」を高く評価した。

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