東京都下水道局は24日、「江東区平野四丁目、三好三丁目付近再構築工事」現場の工事見学会を開いた。施工は森本組。当日は近隣の住民を中心に約420人が発進立坑敷地内のイベントに参加し、このうち定員の40人はシールド内を熱心に見学した。
森本組の高橋廣行統括所長・現場代理人は「地盤が弱いため、地盤沈下に気をつけながら施工を進めるとともに、周辺が住宅地のため注意喚起も促している」と語る。今後予定している到達立坑たて穴工事は、平野2の交差点に位置するため、細心の注意が必要となる。
掘削は、セグメント内径2400mm、シールド機外径2880mm、長さ1万1310mmのコンパクトシールド機を採用する。シールド機は3つ折れする構造だが、「直線部分は1日で最長12m進むが、急曲線は3mほどしか進めることができない」(森本組の吉羽祐路現場代理人)という。
工事は昼夜間の作業となるため、発進立坑敷地には高さ12mの防音壁を設け、騒音の発生抑制に努めた。見学会当日のくじ引き、スーパーボールすくい、アルパカとの記念撮影などのイベントは、地元の家族連れなど多くの人でにぎわった。
工事場所は江東区平野2、4、三好3、4、白河3、4。工期は2017年9月4日から20年1月6日まで。
次期工事として、発進立坑から江東幹線につなぐ延長500mを計画しており今後、別途発注する予定だ。