鹿島の現場で、職員や作業員のお腹を満たすプロフェッショナルがいる。現在、新東名高速道路河内川橋工事(神奈川県山北町)の現場で料理長を務める小林信幸さんだ。鹿島の現場専属の料理人になって「約10年になる」。鹿児島や福島などの現場で“現場飯”を提供し続けてきた。
4月26日金曜日のメニューは、ポークカレーとアジフライ、サラダ、バナナ。金曜日の昼は毎週、カレーと決まっている。水曜日は麺類だ。朝・昼・晩の食事を現場宿舎で調理し、昼は現場事務所までケータリングする。街から仕出し弁当を注文することもできたが、三浦信幸所長は「山の中なので、食べることはしっかりしないといけない」と料理長に頼んだ。
現場で働く女性職員からも「おいしいので、お昼はよく現場事務所で食べる。現場は仕出し弁当が多いが、揚げ物が多くて重い。作ってくれるので、温かいのが何よりうれしい」と好評だ。心がけていることは、『普通の食事』だ。「毎日のことなので、凝った食事だと飽きる。家で食べる食事と同じ感覚で味わってほしい」と語る。