【熊谷組ら】『建築の音環境入門』が100号記念発刊! 基礎から実践まで実務者必携の一冊 | 建設通信新聞Digital

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【熊谷組ら】『建築の音環境入門』が100号記念発刊! 基礎から実践まで実務者必携の一冊

 熊谷組などで構成する床衝撃音研究会(会長・山下恭弘信州大名誉教授)は、2008年から発行してきた小冊子『建築の音環境入門』が100号を迎えるに当たり、記念号を刊行した。建築音響設計法を実務者向けに分かりやすく解説している。1750部を今後、ディベロッパーや設計事務所などに積極的に配布する。
 『シリーズ 建築の音環境入門 100号記念号』は、専門書を読む際に必要となる基礎用語の解説をまとめた「第1章建築音響の基礎」、外部から室内への音に対する設計法を説明した「第2章室内静謐(せいひつ)性能・空気音遮断性能」、上階の歩行音対策などの設計法をまとめた「第3章床衝撃音遮断性能」、外部音を遮断するための設備の選定方法など具体的な設計を解説した「第4章実務的な建築音響設計法」の4部で構成している。住宅の機密性が上がっていることによって外部音が遮断され、上階や隣接住戸の音が聞こえやすくなるなど、現在の住環境・住宅性能を踏まえた設計法も考慮して解説した。「音について分からないことがあれば、すぐ見られる」ことを基本方針として、実務者が手に取りやすく平易であることを目指した。
 研究会は、06年2月に『インピーダンス法による床衝撃音レベル予測計算法の解説』、07年7月に『集合住宅の音環境-乾式二重床Q&A-』を発行後、改訂を繰り返すとともに、読者からの平易な小冊子を求める声を踏まえ、08年11月から『建築の音環境入門』を発行してきた。100号記念号に寄せられた意見・要望には、101号以降で解説するほか、2020年夏季東京五輪に向けた住宅の音環境の課題に対する解説なども取り上げる予定。

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