【建設職人の"凄技"を体験】宇都宮で「第5回職人祭」 5400人が様々な専門工事の仕事に触れる | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【建設職人の“凄技”を体験】宇都宮で「第5回職人祭」 5400人が様々な専門工事の仕事に触れる

 建設職人の仕事体験を通じて業界への理解促進を図り、将来の担い手となる子どもたちやその親に、仕事の魅力ややりがいを広く発信する「第5回職人祭」が16日、宇都宮市の二荒山神社前バンバ広場で開かれた。とびや鉄筋、大工、左官、塗装など、さまざまな専門工事の企業が体験ブースを出展。昔ながらの祝いの風習を伝える「模擬上棟式」も行われ、会場はたくさんの家族連れでにぎわった。
 職人祭実行委員会の委員長を務めるユウケイ工業(宇都宮市)の梅田賢一代表取締役は「人々が快適に住み、暮らせる環境を支える建設職人が年々減少している。ひとりでも多くの人に興味を持ってもらい、建設業に携わってほしい」との思いで職人祭を企画・運営している。

実行委員長を務める梅田代表

 専門工事の仕事は日ごろ、世間からクローズアップされることが少ないが、一般向けの体験イベントを実施することで、出展側の業界関係者にとっても「仕事に対する意識や誇りの向上につながっている」(梅田代表)という。
 来場者は年々増加し、5回目のことしは約5400人が訪れた。地道な継続的活動は、業界内での認知度向上にもつながり、今回は大手・準大手ゼネコンや専門工事の業界団体も協賛に加わった。
 職人祭のテーマは『触れて、学んで、楽しむ、建設職人の“凄技”』。ことしは、▽中島塗装▽東光送電工事▽新和▽ウィルネクスト▽R・コーポレーション▽カネダ▽大場工業▽阿部総合建築▽石川仮設▽ユウケイ工業▽廣田建興▽左建▽星工業--の13社が体験ブースを出展した。参加した子どもたちは、それぞれの職人の手ほどきを受けながら、建設の仕事に触れた。

子どもたちの長い列ができた重機体験

 おひねりやもち、おかしなどをまく模擬上棟式には、栃木県の福田富一知事も駆けつけ、「栃木県には技能・技術に優れた人がたくさんいる。各業種の仕事を体験して理解し、興味を持ってほしい」と来場者に呼びかけた。

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