【JIA神奈川・若手建築家】横浜「象の鼻テラス」にて 来場者活用型の作品で「憩いの空間」生み出す | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【JIA神奈川・若手建築家】横浜「象の鼻テラス」にて 来場者活用型の作品で「憩いの空間」生み出す

 日本建築家協会関東甲信越支部神奈川地域会(JIA神奈川、小泉雅生代表)の若手建築家と法人協力会は、象の鼻テラス開館10周年記念展覧会に「ノマディック・ルーフ」を展示した。7-16日の期間中、「1つの大きな屋根」をコンセプトとした作品を設置。来場者にカフェや日よけ・雨よけの場として活用され、憩いの空間を生み出していた。
 展示を企画した小山将史建築設計事務所の小山将史代表は、100のプログラムを通じて楽しい空間をつくり出す10周年イベントの趣旨に賛同。出展に当たっては「なるべく大きく屋根をつくりたい、1つの大きな屋根をつくることがコンセプトにあった」と振り返る。大空間を生み出すため、屋根はテント幕で軽量化し、2枚の布を重ね合わせることで風が抜ける心地よさを醸し出した。災害時の活用も視野に入れ、テント内にはロフト空間も設けている。
 小山氏は「市民と一緒により良い公共空間の使い方を考えたい。みんながこうしたいというのをJIAとして伝えたい。今回のイベントに限らず、他地域でも機会があれば積極的に挑戦していきたい」と活動の広がりに期待する。
 象の鼻パークは横浜開港150周年記念事業として、横浜港発祥の地を、横浜の歴史と未来をつなぐ象徴的な空間、文化観光交流拠点に造り替えた。小泉アトリエの設計で2009年6月に完成した。

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