国際交流基金は8日、2020年5月23日から11月29日までイタリア・ベネチアで開かれる「第17回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館展示のキュレーターが、建築家の門脇耕三氏(明治大学准教授)に決定したと発表した。タイトルは「エレメントの軌跡--建築の生産の連鎖をデザインする」。国内の木造住宅を解体し、ベネチアに移設することで循環型社会の構図を批判的に展示する。
門脇氏はコンセプトを「建築によって立ち上がるのは、古い材料と新しい材料が混在し、設計(デザイン)と制作(ファブリケーション)の境界が融解し、幾人もの建築家や職人の創造性が重層する、新たに生まれ変わったキメラ(嵌合体)である」と述べた。
展示チームは門脇氏のほか参加建築家、参加デザイナーなど計11人。ことし12月にコンテナが発送され、プロジェクトがスタートする。