【オリエンタル白石東北】「美守隊」が現場をパトロール 女性目線で安全確認、細かな気づきを報告 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【オリエンタル白石東北】「美守隊」が現場をパトロール 女性目線で安全確認、細かな気づきを報告

 オリエンタル白石東北支店(神山正成執行役員支店長)は26日、岩手県山田町内で行われている東北地方整備局三陸国道事務所発注の「宝来橋上部工工事」(中村育樹現場代理人)で、同社の女性安全パトロール隊「美守隊」(みまもりたい)による現場安全衛生パトロールを実施した。
 美守隊は、現場をより美しく、優しく見守る女性パトロール隊として2014年に発足。女性目線による現場パトロールで安全などを再確認する一方、事務職などが多い女性職員が、現場に触れ、より身近に感じることで、現場とのコミュニケーションの活性化にもつなげている。
 パトロールに参加した東北支店の美守隊メンバーは5人。管理部や工事部、営業部に所属し、全員が安全教育受講修了者でもある。「住民と同じ目線からのパトロールを心掛けている」という佐藤香隊長を中心に、ピンクを基調とするそろいのユニホームを身に着け、現場や休憩所、事務所の隅々まで安全設備や労働環境などを点検するとともに、協力会社の代表や職長へのヒアリングなども実施した。
 パトロール後の講評では「現場に慣れていない女性でも安心して歩ける快適な環境だった」「レスキューボードが図解入りでわかりやすかった」「気温が急上昇しており、水分補給など熱中症対策を徹底してほしい」といった意見が寄せられた。
 また、パトロール終了後には、発注者である高松昭浩三陸国道事務所長に結果を報告するとともに、これまでの活動成果なども紹介。高松所長は「高い品質もさることながら、女性の視点で現場を見ることでより細かな気づきもある」とし、美守隊のさらなる活動の展開に期待を寄せた。

高松所長に結果を報告

 同工事は東日本大震災による災害復旧事業の一環として行われているもので、沿岸地域津波災害防災対策として防波堤を構築するため、国道45号のルート変更に伴い橋を架け替える。概要はポストテンション方式PC2径間連続中空床版橋で長さは63.8m、幅17m。工場で橋桁を5分割して製作し、現場でプレストレスを導入することで橋桁を一体化させて架設。その後、伸縮装置や高覧などの付属物を施工している。
 安全面では、墜落・転落災害の防止や建設機械・クレーン等による災害防止、公衆災害の防止を安全衛生管理重点目標に掲げて施策を実施しており、昨年9月の着工以来、11万時間の無事故・無災害を継続している。当日までの進捗率は81%。
 工期は9月13日まで。工事場所は同町北浜町~山田第2地割。

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