【土木資産×新作狂言】プロジェクトin熊本・愛知 戦国武将の国づくりに焦点当て土木の魅力を発信 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【土木資産×新作狂言】プロジェクトin熊本・愛知 戦国武将の国づくりに焦点当て土木の魅力を発信

 戦国武将加藤清正の国づくりに焦点を当てた新作狂言を通じて、土木の魅力と地域の誇りを発信しようという国づくり狂言プロジェクト「清正公さん国づくり狂言 肥後/尾張」が、ことしから3年にわたって熊本、愛知の2地域をつなぎながら実施される。両地域の地元委員と研究者、建設技術研究所の社員でつくるプロジェクト実行委員会(稲垣直委員長)が主催、熊本市(お城まつり運営委員会)が共催する。

清洲越し狂言「轍(わだち)」

 尾張の国、現在の愛知で生まれ育ち、肥後熊本の城主となった加藤清正は、治水・利水、干拓、架橋などに類いまれな力を発揮し、熊本の国づくりの礎を築いた。築城の名手ともいわれ、熊本城や名古屋城を始め、数々の名城の築城に携わったことでも知られる。こうした偉業はいまも人々の生活の中に息づき、恩恵を与え続けている。
 今回のプロジェクトは、建設技術研究所が事務局を務める木曽川研修会に、劇・狂言作家の山川里海さんが参加したことをきっかけにスタート。熊本・愛知の両地域でまちづくりに取り組む人や子どもたち、プロの能楽師とともにつくり上げた狂言を通して地域間の交流を深め、「地域の魅力と誇り(シビックプライド)」を後世へつなげようという企画に発展した。建設技術研究所は実行委員会の事務局機能も担っている。
 皮切りとなることしは、熊本市の「秋のくまもとお城まつり」にあわせ、10月13日午後3時から熊本城二の丸広場ステージで山川氏の尾張新作狂言である清洲越し狂言「轍(わだち)」、なごや妖怪狂言「冥加さらえ」を上演する。同広場の特設ブースでは12日から14日まで、清正公の土木資産などのパネル展示や動画放映も行う。
 2年目の2020年は熊本を題材とした肥後新作狂言の制作を進めるとともに、国づくりシンポジウム愛知・熊本、土木&能楽ワークショップを開催する。最終年となる21年は熊本城加藤神社の創建150年の催しとあわせ、国づくりシンポジウム熊本・愛知を開催するほか、山川氏の新作狂言を熊本・愛知の子どもたちが競演する予定だ。
 プロジェクトの詳細はホームページ(https://kunidukuri.jimdofree.com/)に掲載。問い合わせは、建設技術研究所管理本部広報室・電話03-3668-4378、電子メール(koho@ctie.co.jp)まで。

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