【2019年度日事連建築賞】受賞作決定! 国土交通大臣賞は北海道の北見市立留辺蘂小学校 | 建設通信新聞Digital

4月17日 水曜日

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【2019年度日事連建築賞】受賞作決定! 国土交通大臣賞は北海道の北見市立留辺蘂小学校

 日本建築士事務所協会連合会(佐々木宏幸会長)は、2019年度日事連建築賞の受賞作品を決めた。最優秀賞に当たる国土交通大臣賞は、一般建築部門の「北見市立留辺蘂小学校」を設計した道日建・エヌ・ケー特定委託業務共同企業体(単位会・北海道)、大臣賞に次ぐ日事連会長賞には小規模建築部門の「父母の家」を設計した松山建築設計室一級建築士事務所(同・福岡)が選ばれた。10月4日に福島市の福島県文化センターで開く第43回建築士事務所全国大会で表彰式を開く。
 35回目となる今回は145点(一般建築部門69点、小規模建築部門76点)の応募があった。1次審査で52点(一般27点、小規模25点)に絞り込み、2次審査で国土交通大臣賞1点、日事連会長賞1点、優秀賞5点(一般3点、小規模2点)、奨励賞11点(一般5点、小規模6点)の計18点の受賞作品を選定した。

北見市立留辺蘂小学校

 北見市立留辺蘂小学校は、ほぼ正方形の1枚の屋根の下に教室群、体育館、職員室、給食センター、児童館が分散配置され、各室の間に生み出される「ひろば」というすきま空間が、多彩で子どもの主体性を育む場として機能している。プランもよく整理され、原型的で地場産の木材を使い、時間をかけて細部まで丹精込めてつくられている点などが高く評価された
 父母の家は、奄美大島の集落や山並み、海を見晴らす高台に建つ住宅で、全体の空間の流動を阻害しない細部のおさまりへの配慮、材質の選択が生み出す爽やかな全体の統一感などが評価され、受賞につながった。

父母の家

 優秀賞と奨励賞は次のとおり((1)建築士事務所(2)単位会)。
 =優秀賞=
 〈一般建築部門〉日本海事検定協会本部ビル=(1)竹中工務店東京一級建築士事務所(2)東京▽磐田卓球場ラリーナ=(1)渡辺隆建築設計事務所(2)静岡▽オアシスバンク琉球銀行牧港支店=(1)渡久山設計(2)沖縄。
 〈小規模建築部門〉岩国のアトリエ=(1)向山徹建築設計事務所(2)広島▽桜木幼稚園=(1)稲荷明彦建築研究室・宮坂設計・多和良屋(2)石川。
 =奨励賞=
 〈一般建築部門〉観音寺市民会館ハイスタッフホール=(1)日建設計一級建築士事務所(2)大阪▽南三陸町役場庁舎=(1)久米設計・ピークスタジオ一級建築士事務所(2)東京▽笠間市地域交流センターいわま「あたご」=(1)河野正博建築設計事務所(2)茨城▽前橋市立桃井小学校=(1)石井設計(2)群馬▽リマニット・モータリー藤田展示場=(1)竹中工務店広島一級建築士事務所(2)広島。
 〈小規模建築部門〉ときわ台のアパートメント=(1)MMAAA一級建築士事務所(2)東京▽宝性院観音堂=(1)PERSIMMON HILLS architects(2)神奈川▽伊賀上野のオフィス=(1)森本建築事務所(2)三重▽えんのき保育園=(1)SN Design Architects一級建築士事務所(2)静岡▽医療法人奥原医院=(1)一級建築士事務所アーキディアック(2)長野▽北方のクリニック=(1)ハラヒロト建築設計事務所・メゾン一級建築士事務所(2)東京。

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