【受賞作決定】「広島平和祈念卒業設計展」審査会開催 学生がオンライン形式で熱意伝える | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

公式ブログ

【受賞作決定】「広島平和祈念卒業設計展」審査会開催 学生がオンライン形式で熱意伝える

 広島平和祈念卒業設計展2021実行委員会主催、広島市、近畿大学、広島大学、広島工業大学、広島女学院大学、福山大学、安田女子大学、山口大学共催による設計展が10日から13日まで、広島市の旧日本銀行広島支店で開かれた。広島平和祈念卒業設計賞を選定する審査会が11日に行われ、最優秀賞には広島大学工学部第四類建築学課程の糸島隆文さんの「終を結わう-海の中の風景を取り戻す蛎殻ごみ捨て場再編計画」が選ばれた。

最優秀賞に選ばれた糸島さんの作品


 ことしは、共催7大学に招待校(穴吹デザイン専門学校、岡山県立大学、岡山理科大学、呉高専、島根大学、徳山高専、米子高専)を加えた各建築学科の学生の卒業設計作品が出展された。総合資格学院が特別協賛したほか、多くの設計事務所、コンサルタント、ゼネコンなどが協賛した。

 審査会は、新型コロナウイルス感染症対策の観点から、審査員のみが会場に入り、1次審査で選定された上位12人の学生によるプレゼンテーションはリモートで行われた。

 建築家の赤松佳珠子氏を審査委員長、中川エリカ、畑友洋、来間直樹の各氏を審査委員に迎え、午前中に1次審査、午後から公開による2次審査を行った。プレゼンテーションに臨んだ学生は、自身の作品に込めた思いを審査員にアピールした。

 審査の結果、最優秀賞のほか、優秀賞として高橋昴大さん(近畿大学工学部建築学科)の「紙國ノ建築」、矢野桂都さん(安田女子大学家政学部生活デザイン学科)の「廃墟礼拝堂」、古澤太晟さん(島根大学総合理工学部建築・生産設計工学科)の「生き続ける土地の記憶-日本酒造りの再興と街の記憶のアーカイブ」が選定された。また、審査員4人による特別賞の各1点ずつ選ばれた。

 表彰式では、審査員が講評を述べ、この中で赤松審査委員長は「皆さんが10年後どのような形で建築と向き合っているのか、自分自身で人生を組み立てていってもらいたい。多くのエネルギーをかけたと思うので自信を持って自分の進む道を考えてもらいたい」とエールを送った。特別協賛した総合資格学院からは広島校の村田大輔学校長があいさつし、「これから先、皆さんの進む道はそれぞれだが、すてきな建築作品を世に生み出してほしい」と岸隆司総合資格社長のメッセージを代読した。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら