【広島平和祈念卒業設計展】最優秀に粕谷さん | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

公式ブログ

【広島平和祈念卒業設計展】最優秀に粕谷さん

 広島平和祈念卒業設計展2022実行委員会主催による同設計展が1日から4日まで、広島市の旧日本銀行広島支店で開かれた。 実行委員会メンバーの7大学に招待された7校を加えた各建築学科の学生による卒業設計作品が展示され、 3日に行われた審査会(公開)では、 広島工業大環境学部の粕谷しま乃さんによる 「都市の隙間再生-都市型共生を実現する雑草植物園」 が最優秀賞に輝いた。

最優秀賞の粕谷さん(右)と内藤委員長


 出展校は、近畿大、広島工業大、広島女学院大、広島大、福山大、安田女子大、山口大の7大学と穴吹デザイン専門学校、岡山県立大、岡山理科大、呉工業高等専門学校、島根大、徳山工業高等専門学校、米子工業高等専門学校の7招待校の計138作品が出展された。ことしも総合資格学院が特別協賛した。

粕谷さんの作品


 審査会では、建築家の内藤廣氏を審査員長、藤村龍至、手塚由比、河口佳介の各氏を審査員に迎え、午前中の1次審査で12作品を選定した。午後の2次審査は、総合資格学院広島校に会場を移し、一部ウェブ形式により、各学生が自身の作品をプレゼンテーションするとともに、審査員と熱い議論を交わした。
 審査の結果、最優秀のほか、優秀賞に東屋京夏さん(近畿大工学部) の「題名のない旅路」、池内聡一郎さん(同)の「空間崇拝-名前のない建築」 、船山武士さん(同)の「魚線-変わりゆく魚と魚食文化の再構築」 の3作品を選定した。また、審査員4人からの特別賞として各1点ずつ選んだ。最優秀と優秀の作品は、日本建築家協会(JIA)全国学生卒業設計コンクール2022の候補作品となる。

 内藤委員長は「皆さん自分の未来に不安を持っていることと思う。私が若い時もそうだった。賞を取った人、そうでない人もその漠然とした不安をエネルギーに変える方法を探し出してもらいたい」とメッセージを送った。また、特別協賛の総合資格学院からは広島校の沼田健人学校長が「学生時代の友人がこれからも刺激し合い活躍してくれることを期待したい」と激励した。

【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら