【国土交通省】下水道事業へ参入目指す民間企業とマッチングイベント 異業種間で情報共有 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【国土交通省】下水道事業へ参入目指す民間企業とマッチングイベント 異業種間で情報共有

 国土交通省は9日、自治体を始めとする下水道事業者と、下水道事業への新規参入を計画する民間企業とのマッチングイベント「第1回下水道スタートアップチャレンジ」を東京都千代田区の三菱総合研究所で開催した。下水道インフラの維持管理・更新とともに、下水道事業の市場開拓を促進するため、異業種間で関連情報・技術を共有した。

 冒頭、国交省水管理・国土保全局下水道部の白崎亮流域管理官が「下水道事業者の職員数の減少、下水道施設の老朽化、使用料の落ち込みが課題になっている」とし、「下水道が持つ資源エネルギーを課題解決に有効に使っていきたい」とあいさつした。続いて、開催協力した三菱総研の担当者が今回の趣旨を説明した。
 国交省や神奈川県藤沢市の下水道事業に関する発表の後、参加企業が自社の技術をPRした。月島機械はUAV(無人航空機)を活用した下水処理場の運転管理支援、明電舎が下水処理場へのAI(人工知能)導入を紹介した。最後に参加者によるネットワーキングセッションを実施した。
 国交省では下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)などを通じて自治体・下水道関連企業と、下水道事業と接点の少ない民間企業を技術開発面でつなぎ、下水道施設の適正管理、下水道分野のビジネスチャンスの創出を後押ししている。点検・調査・劣化診断・清掃作業の自動化、管渠破損時の自動通報システムの確立、複数の処理場の統合監視制御などがニーズの高い技術となっている。
 スタートアップチャレンジはテーマを絞り込みながら、11月までに計3回開く予定。その成果は2020年度B-DASHプロジェクトに反映される見通しだ。

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