【日本スポーツ振興センター】NTC屋内東館が開所 パラリンピック選手の利便性向上へ  | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

公式ブログ

【日本スポーツ振興センター】NTC屋内東館が開所 パラリンピック選手の利便性向上へ 

 日本スポーツ振興センター(JSC)は10日、東京都北区で建設を進めてきた「ナショナルトレーニングセンター(NTC)屋内トレーニングセンター・イースト(東館)」の開所記念式典を開いた。2020年東京オリンピック・パラリンピックのトレーニング拠点で、多様なユニバーサルデザインを導入し、パラリンピック選手が本格使用できるトレーニング施設となる。式典では関係者がテープカットし、施設完成を祝った。設計は松田平田設計・教育施設研究所JV、施工はフジタが担当した。

テープカット

 式典で、施設を運営・管理する大東和美JSC理事長は「パラリンピック競技アスリートの皆さんの需要に対応するため、さまざまなユニバーサルデザインを採用し、バリアフリー環境を実現している」と施設の特長を紹介した。
 工事発注者である柴山昌彦文部科学相は「設計の段階からパラリンピック競技の使用を想定し、バリアフリー化に対応した。日本のスポーツ界にとって象徴的な施設になる」と完成の喜びを語った。
 一方、鈴木俊一東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣は、施設や周辺アクセス道路の整備について触れ、「日本パラリンピアンズ協会の皆さんの声が契機となり、バリアフリー化を進めることができた」と述べた。森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長は「(海外からのアスリートが)この施設に来て、さすが日本だと評価してもらえるものにしてほしい」と呼び掛けた。
 規模はS・SRC・RC造地下1階地上6階建て延べ2万9991㎡。卓球場や水泳場など5つの専用練習場のほか、車いすバスケットボールやシッティングバレーコートなどに対応する共用コート4面を設備している。建設地は西が丘3-12の敷地1万4696㎡。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら