日本スポーツ振興センター(JSC)は10日、東京都北区で建設を進めてきた「ナショナルトレーニングセンター(NTC)屋内トレーニングセンター・イースト(東館)」の開所記念式典を開いた。2020年東京オリンピック・パラリンピックのトレーニング拠点で、多様なユニバーサルデザインを導入し、パラリンピック選手が本格使用できるトレーニング施設となる。式典では関係者がテープカットし、施設完成を祝った。設計は松田平田設計・教育施設研究所JV、施工はフジタが担当した。
工事発注者である柴山昌彦文部科学相は「設計の段階からパラリンピック競技の使用を想定し、バリアフリー化に対応した。日本のスポーツ界にとって象徴的な施設になる」と完成の喜びを語った。
一方、鈴木俊一東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣は、施設や周辺アクセス道路の整備について触れ、「日本パラリンピアンズ協会の皆さんの声が契機となり、バリアフリー化を進めることができた」と述べた。森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長は「(海外からのアスリートが)この施設に来て、さすが日本だと評価してもらえるものにしてほしい」と呼び掛けた。
