【港区景観街づくり賞】良好な景観の形成に貢献した民間施設や活動を表彰 東京都港区 | 建設通信新聞Digital

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【港区景観街づくり賞】良好な景観の形成に貢献した民間施設や活動を表彰 東京都港区

 東京都港区は21日、良好な景観の形成に貢献した民間施設や活動を表彰する「港区景観街づくり賞」を発表した。最も優れた「景観街づくり賞」は赤坂インターシティAIRとG-BASE田町の2件、一層の良好な景観形成に期待する「景観街づくり賞奨励賞」にはパークコート青山ザタワー、「景観街づくり賞特別賞」に6団体を選定した。
 景観街づくり賞を受賞した赤坂インターシティAIRは日鉄興和不動産が事業協力者として建設を進めた延べ17万8328㎡の大規模複合ビル。設計は日本設計、施工は大林組が担当し、2017年に竣工した。近隣との連動を意識した木々の配置や水のデザインが季節ごとに異なる景観を生み出している。高速道路側に高層棟を配したことで現れた低層部の豊かさなども評価された。建設にあたり一部公共も協力して高木を内側に配置し、広く歩きやすい歩行者空間を整備したことなどが受賞につながった。

赤坂インターシティAIR

 一方、三井不動産と清水建設が共同開発したG-BASE田町は立地を活用したデザインが評価された。設計・施工は清水建設、デザイン監修は佐藤尚巳建築研究所(港区)、建物内部に造園を施すインテリア・ランドスケープはフィールドフォー・デザインオフィス(千代田区)がそれぞれ担当し、18年に竣工した延べ1万8242㎡のオフィスビル。審査員は心地よい緑化ににぎわう第一京浜側と、有機的に仕上げた高層棟や壁面アートが心躍る駐車場を整備した三田側のそれぞれ個性的な印象を与える空間などを受賞理由に挙げた。

G-BASE田町

 景観街づくり賞奨励賞には、三井不動産レジデンシャルが18年に竣工した共同住宅パークコート青山ザタワーを選んだ。延べ2万7787㎡の高層マンションで設計・施工は大林組が担当した。都道319号線のカーブに合わせたデザインは地域の新たな魅力の顔として新たなランドマークの誕生を予感させる。分譲住宅にもかかわらず青山ブランドを意識した全面ガラス張りの外装、周辺環境に配慮した公園や階段状のパスが評価を受けた。
 景観街づくり賞特別賞は道路・公園の清掃や花壇管理を自主的に取り組む活動「港区アドプト・プログラム」を5年継続した▽エーソル▽富士通総研▽旭紙業▽フォーバル▽第一設備工業▽スターゼン--の6団体が選ばれた。
 25日まで港区役所本庁舎で受賞作品を紹介するパネル展示を実施する。過去にはプラウド南麻布やDLXビルディング、住友不動産六本木グランドタワーなどが受賞している。

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