【認定都市プランナーお薦めのまち】1位は川越伝統的建造物地区 都市計画コンサル協 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【認定都市プランナーお薦めのまち】1位は川越伝統的建造物地区 都市計画コンサル協

 認定都市プランナーがお薦めする“まち”は埼玉県川越市の川越伝統的建造物群保存地区--。
 都市計画コンサルタント協会(松田秀夫会長)は、都市計画法制定100周年記念事業の一環として、次の100年に向けても受け継いでいきたいと“お薦めするまち(都市または地区)”を選定した。全国の認定都市プランナー380人を対象に募集し、推薦のあった133都市・地区から投票により、11地区が選ばれた。
 まちの募集は6月28日から7月22日にかけて実施。93人から延べ175都市・地区の応募があり、重複応募を集約して133都市・地区を対象に8月26日から9月9日にかけて改めて認定都市プランナー380人による投票を実施。121人から延べ536都市・地区に得票があった。
 1位は川越市の川越伝統的建造物群保存地区で21票を得た。「札の辻」を北端、「仲町」を南端とする中央通り沿いの約7.8haの地区で、小江戸とも呼ばれる蔵造りの街並みの保存と商業活性化を両立させようという揺るぎない理念のもと、「町づくり規範」の策定や、町並み改造事業による店舗改修、電線地中化などのまち磨きを多様な主体が連携して時代変化に合わせながら柔軟に進めてきたことが高く評価された。

川越伝統的建造物群保存地区

 2位は岩手県紫波町のオガール紫波で公民連携によるまちづくりのモデルとして20票を得た。3位はエリアマネジメントの成功例となる東京都千代田区の大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有)が17票だった。
 25日に千代田区の全国町村会館で開いた同100周年記念事業「都市計画のこれまで、これから」の中で発表した。松田会長は「認定都市プランナーの知見と経験をもとに選んでもらった」とした上で、全国の優れた事例について情報共有することで「これからの都市や都市計画のあるべき姿を考えていくきっかけとしてほしい」と呼び掛けた。
 4位以下は次のとおり。
 ▽4位=富山市中心市街地(16票)▽5位=高松丸亀町商店街(高松市、14票)▽6位=女川駅前商店街(宮城県女川町、12票)、柏の葉キャンパス駅周辺(千葉県柏市、同)▽8位=仙台市定禅寺通(11票)、みなとみらい21(横浜市、同)、港北ニュータウン(同)、犬山城下町(愛知県犬山市、同)

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