【12ヵ国の学生が競う】アジア建築集合体 「第8回アジア建築新人戦」開催 最優秀賞に輝いたのは? | 建設通信新聞Digital

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【12ヵ国の学生が競う】アジア建築集合体 「第8回アジア建築新人戦」開催 最優秀賞に輝いたのは?

 アジア建築集合体(AUA、李暎一会長)は3日、都内で第8回アジア建築新人戦の決勝戦を開いた。12カ国で開催された新人戦を勝ち抜いた学生22人が、作品コンセプトなどをプレゼンテーションし、最優秀賞にナディア・ウィナガさん(インドネシア)の「只中で(In the midst of)」、優秀賞にはウー・シーシャンさん(台湾)の「形態から物質へ(From Form to matter)」、リ・シンユンさん(中国)の「動的自然と静的建築の統合(Integrate natural dynamic into static building)」が選ばれた。日本での開催は2回目で、総合資格学院とアーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)が協賛した。

左から丸山代表、岸社長、ウィナガさん、李会長

 東京都千代田区のASJ TOKYO CELLで開かれた決勝戦の冒頭、総合資格の岸隆司社長は、「作品に込められた思いを精いっぱい表現し、白熱した議論が展開されることを期待している。今後もアジアで建築を学ぶ学生を支援していく」とあいさつした。
 ASJの丸山雄平代表、李会長のあいさつに続き、プレゼンテーションが始まった。決勝戦では、22人のプレゼンテーションを踏まえ、ベスト8を選出した上で最終ヒアリングなどを経て、最優秀、優秀賞が選定された。
 最優秀賞に輝いた作品は仏教寺院で、空間が洗練されていた点などが高く評価された。表彰後、取材に応じた李会長は、「コンセプトが非常にアジア的で空間が満ちている。空間自体に緊張感があって最も洗練されていた」と哲学的な空間を評価した。

最優秀賞に選定された「只中で」

 また、今回の決勝戦については「全体的にレベルが高かった。かつては日本がリードし、中国がその後ろを追うという状況だったが、国と国との差が縮まってきている」と振り返った。
 日本勢に対しては、「作品は申し分ないが、うまくアピールできない。情熱やコミュニケーション能力をもっと磨く必要がある」と指摘し、「(他国の学生に)刺激を受けてもっと奮闘してほしい」と次回以降の活躍に期待を込めた。

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