ME(メンテナンスエキスパート)新潟の有資格者でつくるME新潟の会(荒木克会長)は16日、新潟市で新潟市立矢代田小学校の児童を対象とした災害図上訓練(DIG)を実施した。5年生39人が参加。周辺地域やそこに潜む危険個所を改めて認識し、災害時に自身の身を守るための避難個所や経路を話し合い、共有することで、当事者として防災への意識を高めた。
冒頭、台風19号の被害などを紹介した上で、土木の仕事内容やその意義について講義した。児童たちは居住地域ごとに7班に分かれて地図を囲み、自分の家や河川、通学路などを書き込んだ後、各地域の危険個所を話し合った。ME新潟の会のメンバーのアドバイスも得ながら、用水路や調整池、狭い道路、交通量の多い個所などを次々と地図に書き込んだ。
ハザードマップで確認した危険個所を踏まえ、災害時に安全を確保するための避難場所について、衛星写真も参照しながら話し合い、指定避難所まで安全に避難するルートを確認した。
最後に班ごとにまとめた危険個所や避難場所を発表し、防災対策を共有した。アドバイザーを務めた新潟大工学部の保坂吉則助教は「災害発生時には何が起こるのかを想像してほしい。それが身を守るために最も重要なこととなる」と呼び掛けた。