【小学生の防災意識向上へ】ME新潟 小学校の児童対象に災害図上訓練を実施 身近な危険個所を共有 | 建設通信新聞Digital

5月10日 金曜日

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【小学生の防災意識向上へ】ME新潟 小学校の児童対象に災害図上訓練を実施 身近な危険個所を共有

 ME(メンテナンスエキスパート)新潟の有資格者でつくるME新潟の会(荒木克会長)は16日、新潟市で新潟市立矢代田小学校の児童を対象とした災害図上訓練(DIG)を実施した。5年生39人が参加。周辺地域やそこに潜む危険個所を改めて認識し、災害時に自身の身を守るための避難個所や経路を話し合い、共有することで、当事者として防災への意識を高めた。
 冒頭、台風19号の被害などを紹介した上で、土木の仕事内容やその意義について講義した。児童たちは居住地域ごとに7班に分かれて地図を囲み、自分の家や河川、通学路などを書き込んだ後、各地域の危険個所を話し合った。ME新潟の会のメンバーのアドバイスも得ながら、用水路や調整池、狭い道路、交通量の多い個所などを次々と地図に書き込んだ。

地図を囲んで危険個所などを書き込んだ

 続いて、各地区のハザードマップを使い、豪雨で想定される浸水地域や土砂崩れ個所を確認。河川の氾濫により周辺の田んぼが広範囲で浸水することを知ると、児童たちは驚いた様子だった。
 ハザードマップで確認した危険個所を踏まえ、災害時に安全を確保するための避難場所について、衛星写真も参照しながら話し合い、指定避難所まで安全に避難するルートを確認した。
 最後に班ごとにまとめた危険個所や避難場所を発表し、防災対策を共有した。アドバイザーを務めた新潟大工学部の保坂吉則助教は「災害発生時には何が起こるのかを想像してほしい。それが身を守るために最も重要なこととなる」と呼び掛けた。

各班で災害時の避難場所や避難経路などを発表した

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