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【魅力ある産業・誇りある仕事へ】全鉄筋青年部が全国連絡会議 きちんと能力評価、賃金払う業界に

 全国鉄筋工事業協会青年部は15日、「魅力ある産業『誇りある仕事』へ」をテーマに第29回全鉄筋雇用改善青年部全国連絡会議を金沢市の金沢東急ホテルで開いた。
 開会に当たり、開催県である石川県鉄筋業協同組合青年部の竹腰勇也部長が「力を合わせ次代につなげるように活動していきたい」と述べた。
 全鉄筋の篠森義晴副会長は「この仕事に誇りを持ってやってきた。やればやるほど魅力があると思う。若い力で盛り上げてほしい。そして『元気』『やる気』『負けん気』の3つの『気』で頑張っていこう」と呼び掛けた。
 小寺洋志裕石川県鉄筋業協同組合理事長は「青年部を立ち上げてから35年ほど経つ。青年部活動に汗を流すことで一生の付き合いをしていける人間関係をつくってもらいたい」と激励した。
 また、熊谷誠一全鉄筋青年部担当理事は「標準見積書の活用や登録基幹技能者の活用、建設キャリアアップシステムなど取り組まなければならない課題は多い。少しでも多くの仲間をつくり、力を結集し、ワンチームで、同じ鉄筋というボールを持って目標に向かって進んでいこう」と述べた。
 来賓あいさつの後、標準見積書活用ワーキンググループの森山直樹氏が標準見積書の活用について説明し、会議に入った。第1部では、柏野経営の柏野真吾氏が「これからの時代の人事評価制度-適正な評価で業績向上を実現-」と題して講演した。柏野氏は「人事考課」から「人事評価」へ変えることが必要だと説き、個人の頑張りや貢献、成果で評価していく仕組みをつくり、マイナス査定の導入も考える必要があるとした。
 また、第2部では能力評価制度に関して、出席者が13グループに別れ、グループワークを行った。グループワークで得た資料などを基に今年度から2年かけて、個々の会社の意見を反映させた評価シートを作成する。

13組に分かれ能力評価制度グループワーク

 最後に松本勝青年部副部会長が「グループワークでやった能力評価を取り入れ、きちんと評価できる、賃金を払える業界になっていければ、明るい業界になっていく。そして、しっかり後進に託せるようにしていきたい」と総括した。次年度の会議は名古屋市で開催する。

松本副部会長

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