【担い手確保へ】戸田建設利友会らが揚重作業の出前講座 工高生が建設業の楽しさ・達成感を体験 | 建設通信新聞Digital

4月23日 火曜日

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【担い手確保へ】戸田建設利友会らが揚重作業の出前講座 工高生が建設業の楽しさ・達成感を体験

 戸田建設利友会と向井建設(東京都千代田区)、榊組(東京都府中市)は13日、東京都西東京市の都立田無工業高等学校で、揚重作業の出前講座を開いた。建築科や機械科などの2年生計73人が、屋内学習やクレーンを使った屋外実習を通じ、建設業の楽しさや達成感を体験した。高校生を対象にした今回の出前講座は、将来の担い手確保に向けた取り組みの一環として、利友会初の取り組みとなった。

玉掛けに挑む高校生ら

 冒頭、戸田建設東京利友会の遠藤和彦会長(向井建設社長)はゼネコンと専門工事業者との関係について「ゼネコンという立場は例えると、オーケストラの指揮者、専門工事業者は楽器を担当する会社だ。どちらがなくてもコンサートは開けない」と紹介した上で「建設工事は社会の安全・安心、豊かな暮らしを整備する使命を持っている。効率的に工事を進めるためには、機械力が不可欠だ。きょうは、機械でものを移動させるための揚重を皆さんと勉強していきたい」と呼び掛けた。
 屋内学習では、模型を使いながら重量物をバランスよくつり上げる原理や、応用力学の基礎を勉強した。
 屋外学習では、班ごとに分かれ、クレーンにより鉄骨をいかに水平に持ち上げられるかを競い合いながら、同時に合図方法も学んだ。このほかロープの結び方や工事現場で実際に使っている資機材の操作も体験した。
 機械科では、玉掛けの資格を目指す学生も多いということで、有意義な講座となった。

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