【大阪で初開催】地域建設業新未来研究会ピッチイベント 10社がサービスや製品をプレゼン | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【大阪で初開催】地域建設業新未来研究会ピッチイベント 10社がサービスや製品をプレゼン

 地域建設業新未来研究会(CCA)は15日、ピッチイベント「Construction-Tech Startup Conference(コンストラクション―テックスタートアップカンファレンス)」を、大阪市の西田ビルクリエイティブクォーター中津で開いた。スタートアップ企業ら10社がCCAメンバーらの前で自社サービス・製品についてプレゼンテーションした。審査の結果ビズ・クリエイション(岡山市、初谷昌彦代表)が最優秀に選ばれた。
 開会に先立ちCCAの中村光良代表理事(中村建設社長)は「真に地域に根差したものづくりはわれわれ地域建設業にしかできないと信じているが、人的・資金的な面ではネックもある。このイベントはこうした課題を補うことができる大きな可能性がある」とあいさつ。イベントを企画した西田工業の西田吉宏社長も「新たな交流のきっかけになれば幸いだ」と述べた。

ビズ・クリエイション 初谷代表(左)と中村代表理事

 ピッチイベントは、スタートアップ企業やベンチャー企業が資金調達などのためにごく短時間でプレゼンテーションする催しで、専門用語をできるだけ使わず商品やサービスを売り込むのが特徴。モデレーター(司会)のXin SUZUKI氏の軽妙な進行のもと、プレゼンテーション5分、質疑応答5分の短時間でテンポ良く発表が続いた。
 最優秀に選ばれたビズ・クリエイションは工務店向けの見学会マッチングサービス「ケンガククラウド」を紹介。地域の工務店が手掛けた個人宅をモデルルームとして一般ユーザーに紹介するユニークな着眼点やプレゼンテーションの明快さなどが高く評価された。初谷代表は「本当にうれしい」と喜びを語った。ビズ・クリエイションは参加者投票による「オーディエンス賞」も獲得。次点のCCAプレゼン賞にはMOMO(神戸市、大津真人代表)の「パレットIoTによるコンストラクションIoT」が選ばれた。
 審査を振り返り砂子邦弘砂子組社長は「小さくても建設業の業務を大きく変えることのできる可能性を持った技術や企業と出会い、ウィン・ウィンの関係を構築していけたら」と今後の展開に期待を示した。
 そのほかのプレゼンテーション企業は次のとおり。
 ▽ブリッジ(残土処理アプリ・ダンプ―)▽アーキテック(建築学生向けマッチングサービス)▽適正地盤構造設計(AIを活用したスマートアレンジ)▽グローバリッジ(ベトナム人エンジニア紹介)▽トレコン(中小建設業向け情報プラットフォーム)▽田中良製材所(木質フローリングリノベーション)▽ズメン(2次元図面の自動3D化)▽だんグラ(低コストMRグラス)。

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