【IoTで異常検知】NECファシリティーズ 工場設備の故障予兆を検出するシステムの実証実験を開始 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【IoTで異常検知】NECファシリティーズ 工場設備の故障予兆を検出するシステムの実証実験を開始

 NECファシリティーズは、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を使って工場のインフラ設備の故障予兆を検出するシステムの実証実験を開始した。2020年度下期には実験結果を踏まえて商用化する予定だ。
 実験は、ルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリングの西条工場川尻工場で実施する。手作業で測定していたポンプやファンなどの回転機器の振動・温度データをIoT化したセンサーで継続的に取得してきており、新たに実験用のポンプも設置し、擬似的に故障させてデータを収集する。これを学習データとし、独自のAI判定システムを構築する。

実証実験システムのイメージ

 人が異常を感じるきっかけとなる異音をデジタルで検出するため、多数のインフラ設備が設置されている機械室に騒音測定器を置き、音響で異常を検知して早期に異常を検出する実験も同時に実施する。
 保全作業のデータ収集と分析時間が、人手の場合と比較して約20%低減できると想定している。
 短時間・タイムリーに設備の不具合を検出し、製造ラインの緊急停止など生産への影響が大きいトラブルを事前に予防できる。
 NECグループの半導体工場やデータセンターの建設、施設管理などで培った施設の運用管理ノウハウとIoTによる異常検知を組み合わせることで、適切なタイミングで対策を施せる。

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