【九州整備局】全整備局で初、発注者向けBIM研修を開催 自治体営繕技術者31人が基本操作を習得 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【九州整備局】全整備局で初、発注者向けBIM研修を開催 自治体営繕技術者31人が基本操作を習得

 九州地方整備局は22日から24日にかけて、国と自治体の営繕技術者を対象にしたBIM研修を福岡県久留米市の九州技術事務所で開いた。発注者向けのBIM研修は全整備局で初めて。同局のほか、中国、四国の整備局、九州管内の県政令市の営繕技術者31人が参加し、BIMの基本操作を習得した。
 同局は、鹿児島第3合同庁舎の19年2月の着工報告会で地域関係者に対し、設計者や工事受注者が作成したBIMモデルを使い事業説明をする機会がありモデルの操作技術の必要性を痛感。また、19年12月には名瀬第2合同庁舎の設計業務を発注者指定のBIM活用業務として契約しており、BIM活用に向けた体制整備が求められている。
 研修は、グラフィソフトジャパンや同社認定のコンサルタントらを講師に招き、「Solibri Office」や「ARCHICAD」の基本操作を学び、モデルの干渉チェック、簡易なモデル作成、モデルを使ったプレゼンテーション手法などを習得した。
 参加した北九州市建築都市局建築部電気設備課の高田昌宏さんは「発注者に求められるBIMの技術についてイメージを持てた」、沖縄県土木建築部住宅課の又吉真太郎さんは「BIMへの理解が深まった」と述べ研修内容に満足していた。沖縄県ではBIMモデルによる県営住宅の標準設計の作成を進めている。
 名瀬第2合同庁舎を担当する九州整備局営繕部整備課の宮崎裕巳営繕設計審査官も参加し「完成した姿を一般の方にイメージしてもらうのにBIMは有効だ。今後の業務で生かしていきたい」とした。同局では研修会を毎年実施したい考えだ。

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