近畿建設躯体工業協同組合(山本正憲理事長)は1、2の両日、堺市の竹中工務店西日本機材センターで2019年度後期の型枠技能検定実技試験を実施した。1級83人、2級7人の計90人が合格を目指して課題に挑戦した。
同検定は大阪府職業能力開発協会からの委嘱で実施している。山本理事長は「若い受検者が多く、心強く思っている。また、この資格はかなり行き渡ってきたが、各ゼネコンで中心的な職人になってくれており、建設キャリアアップシステムのゴールドカードを目指してもらいたい」と激励するとともに、「関西ではワールドマスターズゲームズ、万博、IR(統合型リゾート)など大きなイベントや事業が計画され、労務状況が懸念される。行政、元請け、下請けが三位一体となって働き方改革に取り組まねばならない」とコメントした。
また、同組合は1月18日に型枠技能検定3級実技試験を行っており、大阪府立布施工科高校の3年生1人が受検している。検定委員長の渡辺睦翁副理事長は「3級は建築系の工業高校生らも受検できる資格だが、初回となる昨年の受検者はすべて若手職人だったので、学生が参加してくれたのはとてもうれしく、意味のあることだ」と述べた。