【豪州・美術館国際コンペ】日本人女性建築家が共同経営 モロークスノキ建築設計(パリ)を選出 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【豪州・美術館国際コンペ】日本人女性建築家が共同経営 モロークスノキ建築設計(パリ)を選出

 オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の「Infrastructure of New South Wales」は、同国でシドニーオペラハウスに次ぐ大規模芸術文化施設となる美術館「パワーハウス・パラマタ」(シドニー郊外パラマタ)の国際コンペで、日本人女性建築家を共同経営者とするモロークスノキ建築設計(パリ)、オーストラリアのゲントン(シドニー)のチームを選出した。7つの大きな展示スペースが、「間の空間」で緩やかにつながって、柔軟なプログラム構成を可能にしている。
 モロークスノキ建築設計は、フランス人のニコラ・モロー氏と日本人の楠寛子氏が共同代表を務める。楠、モロー両氏は建設通信新聞の取材に「パワーハウス(発電所)の名のとおり、アートの持つエネルギーを拡張する装置として、エネルギーを一人ひとりにまで届けるというビジョンのもとにデザインした。環境、世代が変わっても成長と発展を続けていく有機的な場所をつくりたい」と述べている。
 展示スペースがRC造、ファサードがS造、6階建て延べ約3万㎡。全体の構造はARUP社、ファサードの構造デザインを佐藤淳氏(東大准教授)が担当している。コンペには20カ国から74作品の応募があった。
 
 
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