【東京技士会・見学会】地下鉄駅改良工事現場に会員30人 難工事での創意工夫などを学ぶ | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【東京技士会・見学会】地下鉄駅改良工事現場に会員30人 難工事での創意工夫などを学ぶ

 東京土木施工管理技士会(伊藤寛治会長)は、東西線南砂町駅中央部工区改良土木工事(東京都江東区)の現場で会員向けの見学会を開いた。30人が参加し、営業路線に面して進む難工事での創意工夫などを学んだ。
 東京地下鉄発注の同工事は、朝の通勤ラッシュ時間帯を中心に発生している地下鉄東西線の列車遅延解消、駅ホーム上の混雑緩和、バリアフリー設備の拡充が目的。施工は大成・竹中土木JVが担当している。契約工期は7月末だが延伸を予定している。
 駅構内を大規模掘削し、1面2線の島式ホームを2面3線に増設改良することで相互発着が可能となり、ラッシュ時に後続列車が駅の外で待機することによる遅延の抑制が期待できる。
 見学会の冒頭、同会事業運営委員会の草薙史朗現場視察グループ長は、「百聞は一見にしかずということで、日本の建設技術の進歩に向けて、見学会が少しでも役立つことを願っている」とあいさつした。
 続いて西青木光則作業所長が「この現場には7年前に来た。さまざまな意見をいただき、取り入れながら安全で良いものをつくっていきたい」とあいさつし、工事概要などを説明した。
 現場に移動した参加者からは、列車が運行する中での施工手順などについて活発な質問が出された。工事の進捗率は約8割。現場では建設キャリアアップシステムを導入している。
 
 
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