【4月リニューアルオープン予定】京都市京セラ美術館 国の有形文化財に正式登録へ | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【4月リニューアルオープン予定】京都市京セラ美術館 国の有形文化財に正式登録へ

 4月にリニューアルオープン予定の京都市京セラ美術館(京都市美術館)が、国の有形文化財に登録されることになった。国の文化審議会答申に同建物が盛り込まれたことから、7月ごろに正式に登録される見通しだ。

美術館本館

 登録の対象は、京都市左京区にある同美術館のうち本館や美術館正門(南・北)など計7施設。このうちRC一部S造地下1階地上2階建ての本館は、昭和天皇即位に伴う奉祝記念事業の一環で1933(昭和8)年に完成した。建築家・前田健二郎の原案をもとに京都市土木局営繕課(当時)が設計した。国内最古の美術館建築とされる同建物の評価について「建物四面の各中央に車寄せ付きの入り口を設けた堂々たるつくりで、洗練された細部意匠も秀逸」としている。
 築80年以上が経過し老朽化が進んだことから、京都市は17年から19年にかけて設計施工一括方式による大規模なリニューアルを実施した。館長には建築家の青木淳氏が就任。ネーミングライツを導入し京都市京セラ美術館として4月のオープンを目指している。基本設計・監修を青木淳・西澤徹夫設計共同体、実施設計と監理を昭和設計、実施設計と施工は松村組がそれぞれ担当した。

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