【院内環境をより安全に】新菱冷熱工業がCFD技術を活用し医療施設の換気見直しを提案 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【院内環境をより安全に】新菱冷熱工業がCFD技術を活用し医療施設の換気見直しを提案

 新菱冷熱工業は21日、感染症対策の重要性が高まっていることを受け、地域の基幹病院や医療施設などを中心に、院内環境をより安全に保つ、換気の見直し提案を始めると発表した。 換気の状態を高精度に再現可能な数値流体シミュレーション(CFD)技術や、室圧制御システム構築などの感染症対策・技術によって、換気の見直しを提案していく。 今後、緊急事態宣言解除地域から本格的に進める。

待合エリアの気流を数値流体シミュレーションで高精度に再現

 基幹病院などへの提案は、営業と設計担当者で構成する「換気見直しチーム」が担当する。
 すべての担当者は、新型コロナウイルスの感染経路や空調設備と同ウイルスとの関わりなどの知識を事前に学び、換気の見直しを提案する体制を整えている。
 CFD技術で現状の換気の状態を再現し、院内空気の「よどみ」を見つけ風の流れを明らかにすることで、空気環境を分かりやすく“見える化”し、より安定的に空気を入れ替えるリニューアル計画を提案する。
 CFD技術は、エアロゾル粒子の濃度分布シミュレーションが可能で、リニューアル前後の環境改善効果も比較できる。
 同社は、感染拡大防止に空調技術で貢献できることについて社内で議論を重ね、現時点で最も効果的な手法として、安定的な換気に関する提案を進めることにした。

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