建築家の安藤忠雄氏の発案により大阪市北区の中之島で建設された「こども本の森 中之島」が5日、開館した。2月にオープン予定だったが新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から開館時期を延期していた。
式典には、松井一郎大阪市長があいさつし、吉村洋文大阪府知事が祝辞を寄せた後、名誉館長を務める京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長が開館宣言した。
図書館は、子どもたちの素直なまなざしと感受性を大切にする「次の物語の聖地」にしたいという思いを具現化した「本と出会い、本を楽しみ、本に学ぶ施設」となる。壁側の本棚には約1万7800冊の蔵書が森の木々のように空間を包み、子どもたちを出迎える。入館料は無料。当面はオンラインでの事前予約が必要となる。
施設はRC造3階建て延べ約800㎡。
施工は竹中工務店、運営は指定管理者の図書館流通センター(TRC)、長谷工コミュニティ、BACH(バッハ)によるJVが担当。場所は大阪市北区の中之島公園内。