【給水・散水が不要】フジモリ産業 コンクリ構造物向け養生材「保水パックパネル」を開発 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【給水・散水が不要】フジモリ産業 コンクリ構造物向け養生材「保水パックパネル」を開発

 フジモリ産業(東京都品川区、藤森行彦会長兼社長)は、省力化・施工性向上のため、コンクリート構造物向け養生材の新商品を使った「保水パックパネル工法」を開発・発売した。養生中の給水や散水を不要とするほか、テープで貼るだけで施工でき、橋梁・トンネル・ダムなどの鉛直面・裏面・曲面の養生をしやすくした。

「保水パックパネル」施工例

 同工法は、特殊ポレオレフィン発泡樹脂の保温層に粘着タイプの保水テープを積層したマット(縦1m、幅1m、厚さ1cm、重さ約0.5㎏)を貼って施工する。
 型枠脱型直後に保水テープ部をコンクリートの表面に密着させ、養生期間終了後に剥がす。保水性を高めたことで、一般的な養生方法と異なり、養生中に給水や散水を不要とした。保水テープ層は両面にあるため、裏返すともう一度使用できる。最長3カ月間残置できる。
 平山博靖建材事業部土木営業統括部統括部長は、 14日の会見で 「2025年に年間5億円の売り上げを目標とする。保温性能を確保したので、東北・北海道など寒冷地にも対応できる」 とした。

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