【フラットに道路の未来語る】建コン協若手の会がオンライン開催 国交省職員と意見交換 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【フラットに道路の未来語る】建コン協若手の会がオンライン開催 国交省職員と意見交換

 建設コンサルタンツ協会の「業界展望を考える若手技術者の会」(若手の会、伊藤昌明代表)は、オンラインによる「2040年道路政策ビジョンを味わってみる会」を開いた。6月に示された新ビジョン「2040年道路の景色が変わる-人々の幸せにつながる道路-」について、策定の中心メンバーだった国土交通省の担当者らを招き、新ビジョンへの思いや実現に向けた方策などについて意見交換した。建コン企業所属の45人が参加した。

 冒頭、伊藤代表は「これまで受発注の関係を超えてフラットに対話する場はほとんどなかったのではないか。将来が不確実な時代ではこうした創造的な議論をする場が必要だ。きょうはそのきっかけにしたい」とあいさつした。

 国交省からは新ビジョンチームの祢津知広、藤浪武志両氏が参加した。
 パネルディスカッションでは「建コンの皆さんは、現場を最もよく知っており、かつ技術スキルを持っている。ぜひビジョンに対してダメ出ししてもらいたい。厳しい意見こそがビジョンを実現に近づける」と意見を求め、「次のステップは、ビジョンをプランニングに落とし込み、実行していく段階だ。建コンは発注者のパートナーというより、ビジョンを実行する主役になってもらいたい」と期待を寄せた。

 ファシリテーターを務めたソーシャルコンテンツプロデューサーの山名清隆氏も「これからは問い立ての時代だ。答えを出すことより、現状に疑問を持ち、問いを立て、新たな価値を生み出すことの方が求められる。建コンの皆さんもいまの仕事のやり方を俯瞰(ふかん)的に見て問い立てしてほしい」と呼び掛けた。

 参加者からは、「ビジョン策定の担当者から思いを聞く貴重な場だった」「国交省がビジョンをつくった。次は建コン業界でアクションプランを作成し、実現に向けて取り組みたい」などの声が上がっていた。

 建コン協若手の会では今回のイベントをきっかけに、今後も国交省と建コンの間でビジョン実現に向けて議論する場を継続的に設けたい考えだ。

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