【誰もが利用できる施設へ】収容人数約9000人 等々力球場が10/10リニューアルオープン | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【誰もが利用できる施設へ】収容人数約9000人 等々力球場が10/10リニューアルオープン

 川崎市は、等々力緑地内に立地する等々力球場を10月10日にリニューアルオープンする。設計は山下設計が担当。本体工事は鹿島・石井建設工業・松浦建設JVの施工でほぼ完了しており、外構工事を残すのみとなった。収容人数は従来よりも5000人以上増え、計9279人が観戦できる。高校野球などの開催を想定した新球場のフィールドは、両翼100m、センター122m、面積1万3616㎡で、神奈川県内最大となる。総工事費は約89億円。
 野球場の規模は、RC・プレキャストRC一部S造3階建て延べ1万1980㎡。
 球場内には、大会が円滑に運営できるように、選手ロッカー室やシャワー室、屋内ブルペン、屋内野球練習場など多様な諸室を設けた。災害時の防災機能として、防災備蓄倉庫を整備したほか、フィールドは消防機関の活動拠点、屋内野球練習場は救援物資などの市集積場所としても利用可能だ。
 緑地内の球場として、“誰もが利用できる施設”を意識し、外野席を取り囲むフェンスの外側には、ライトからレフト側にかけデッキを設ける。球場内に入らなくても、デッキから内部を見学できるほか、有料ゲームも見られる。
 電気設備工事は千代田電気・信号器材JV、衛生設備工事は富士設備・明和工業JV、空気調和設備工事は富士設備、昇降機設備工事は日本エレベーター製造が担当している。工期は本体工事も含めすべて12月15日まで。
 建設地は中原区等々力1。
 オープン日には、市内在住者から抽選で500人を無料招待し、東芝野球部対ENEOS野球部の記念試合をする予定だ。

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