【日刊建設通信新聞社主催】第1回BIM/CIM LIVE2020⑤ | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

B・C・I 未来図

【日刊建設通信新聞社主催】第1回BIM/CIM LIVE2020⑤

日本オラクル建設&エンジニアリング事業部門セールスディレクタ 栗原哲氏
/プロセスをより速く公正に


 建設プロジェクトにおけるパフォーマンスの向上、およびリスクの軽減に必要な可視性および管理性、サプライチェーンの連携、データセキュリティーについてお悩みのアセットオーナーおよびプロジェクトリーダーには、オラクル建設&エンジニアリングのソリューションが有用だ。

 われわれの使命は、「世界を変革し、重要な資産を計画、構築、運用するオーナーと建設チームの仕事を楽にし、その建設生産プロセスをより速く、より公正に、よりスマートに、より安全に、より良いものにすること」である。この変革の重要な部分は、プロジェクト組織の建設プロセスデータを活用して、インサイト(洞察)を提供し、継続的な改善を促進することである。

 われわれは、アセットオーナーと建設チームの双方にとって有用な、安全かつ拡張性を有する共通データ環境(CDE)を提供する。この環境は、次にあげる建設プロジェクト管理の包括的なソリューションを完全に備えている。

 〈Oracle’s Primavera P6 Enterprise Project Portfolio Management〉プロジェクト管理のための強力なツール。 プロジェクト、プログラム、ポートフォリオの優先順位付け、スケジュール計画、リソース・リスク管理、実行のための直感的なソリューション

 〈Oracle Primavera Cloud〉スケジュール専任者だけでなく、建設チーム全体で使える唯一のスケジュールソリューション。 クリティカルパスメソッドのスケジューリングとリーンタスク管理を1つのツールに統合

 〈Oracle’s Primavera Unifier〉-資本計画、建設、コスト管理、設備・不動産管理を含むプロジェクトライフサイクル管理ソリューション。プロジェクトの計画段階から建設、運用・保守に至るまで、すべてのフェーズにわたってガバナンスを提供

 〈Oracle Aconex〉見える化、制御、リスクの軽減、そしてプロジェクトチーム間のコラボレーションの効率化を実現。設計・施工調整、プロジェクト管理、および現場管理プロセスの効率化を推進

JACIC理事 尾澤卓思氏/ルール、スキル、プラットフォームの3要素が重要


 日本建設情報総合センター(JACIC)は新しい時代に即した新しい建設業の仕組みづくりに絶えず挑戦してきた。今回のウェブセミナーも建設業が新しい仕組みにシフトしつつあることを強く示唆している。

 最初は、現在深刻な問題となっているコロナ禍以降の新しい仕事の仕方について紹介する。クラウド技術を生かしたリスクの低減、回避可能な環境での業務遂行や、デジタルツインによる仮想環境の利用を提案していく。「Withコロナ」への備えを考慮すると、情報共有環境の構築と強靱化、建設生産性の向上に加えBCP(業務継続計画)を目的とした新しい仕事の仕方の模索が不可欠である。その基盤として、JACICクラウドを活用するとともにコリンズ・テクリスと保管管理システムを連携させ、その検索機能を拡張して「発注・契約・オンライン電子納品・保管・利活用」までの一元的な建設情報管理を実現させる。

 続いては、2023年度BIM/CIM問題である。23年度までに小規模なものを除き、すべての公共工事でBIM/CIMが適用されるが、現状の環境のままではせっかくのBIM/CIMの成果がうまく利活用できない可能性がある。ICTプラットフォームを活用したマネジメントが急務なのである。

 最後に、インフラ分野のデジタルトランスフォーメーションを推進することで、現場の業務を改革し生産性向上を図るとともに、新たな現場経験による現場技術者の技術力向上、人材育成につなげることが重要。そのためには、ルール・スキル・プラットフォームの3要素が揃わなければいけない。

 こうした今後予想される大きな課題について「新しい仕事の仕方の提案」と題し、順次配信を行っていく。建設業界に有益な具体的な取り組みを提案するとともに、強力に実現を支援していく。本セミナーでは第2回から3回に分けて「JACIC i-conチャレンジ戦略」について紹介していく。

 
 

 

 

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