【21年春からリース開始】NDLS 快適トイレ付移動事務室車「マルチジョブカー」開発 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【21年春からリース開始】NDLS 快適トイレ付移動事務室車「マルチジョブカー」開発

 日本道路100%出資子会社のエヌディーリース・システム(NDLS、東京都文京区)は、「快適トイレ付移動事務室車 マルチジョブカー」をメーカーの協力を得て開発した。トヨタの「タウンエースDX」をベースに、テーブルやエアコン、簡易ベッド、快適トイレなどを備えた事務室とトイレの一体型車両となる。6年間のリース契約を想定し、注文を受けて2021年春ごろから順次リースを始める。価格は未定。

 16年度にリースを始めたデスクカー、18年度のトイレカーに続くジョブカーシリーズの第3弾で、現場職員の環境改善と作業効率の向上をコンセプトにデスクカーとトイレカーの機能をまとめた。

 全長4450mm、幅2070mm、高さ2800mm、総重量1980㎏の大きさを持ち、約2畳の事務室内にテーブルやエアコン、冷蔵庫、ベッド、AC電源を備え、事務作業や休憩、仮眠などさまざまな用途を考えている。

 トイレは、国土交通省が定める「快適トイレ」の仕様を満たし、水洗洋式便座や手洗い場、収納棚などを完備する。便槽タンクの容量は280リットルで、満杯になるまで50-60回使うことができる。

 現場事務所を持たない小規模工事や、現場と事務所の距離が離れた大規模工事での活用を想定し、事務所への移動回数の削減による労働時間の短縮効果を期待する。

 NDLSの兼子知之社長は、「建設現場で働く女性が増えており、より快適に現場で働いてもらうために使ってほしい。また、台風などの災害時のBCP(事業継続計画)対策にも役立つと考えている」と語った。初年度の21年度は10台、それ以降は年間20台のリースを目標に掲げている。

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