【"みらい都市"へ連携】高砂熱学工業 避難所用コロナ対策換気ブースをつくばみらい市に寄贈 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【”みらい都市”へ連携】高砂熱学工業 避難所用コロナ対策換気ブースをつくばみらい市に寄贈

 高砂熱学工業は、災害時避難所用コロナ対策空調換気ブースを開発し、高砂熱学イノベーションセンターが立地する茨城県つくばみらい市に1セットを寄贈した。HEPAフィルターを介したブース内への給気により高齢者などの感染弱者を避難所で守るとともに、スポットクーラーなどを用いて快適性も持たせている。寄贈は、8月に両者で締結した「みらい都市」の実現に向けた包括連携協定の取り組みとして実施した。商品化用に開発したわけではないが、自治体から要望があれば対応する考えだ。

6ブースで1セットの構成


 災害時避難所用コロナ対策空調換気ブースは、6つの避難所用ブースで1セットだが、1ブースから設置できる。ブース天井に設置した省電力型の直流ファンからHEPAフィルター付きの給排気口を介して給気または排気することでクリーンな環境を保ち、居住者の感染リスクを低減する。スポットクーラーのほか、空調枕により快適性を高めた。骨組みとクーラーを除く部材はすべて段ボールベッドの中に収納できる。

 4日に同センターで開いた寄贈式で小田川浩市長は「このようなブースを行政でそろえるのは難しかった。今回、寄贈いただき、安心できる避難所設営をまた一歩進められる。感謝を申し上げる。要介護者の避難所で使えれば」と語った。

 高砂熱学工業の小島和人社長COOは「簡単に組み立てられることを重点において開発した。当社の事業活動から生まれた取り組みが、防災分野での連携の一環として地域社会に貢献できれば」と述べた。

小島社長COO(左)が小田川市長に目録を贈呈した

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