【複数台管理で効率化】安藤ハザマとイクシスが自律走行式ひび割れ検査ロボでの検査手法確立 | 建設通信新聞Digital

5月19日 日曜日

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【複数台管理で効率化】安藤ハザマとイクシスが自律走行式ひび割れ検査ロボでの検査手法確立

 安藤ハザマは、イクシスと共同で開発を進めてきた「自律走行式ひび割れ検査ロボット」を使った自動検査の手法を確立した。工場など大規模な施工現場(床面)での検査業務の効率化が狙い。タブレット端末でロボットの検査状況を管理するモニタリングシステムの現場導入(実装)によって、複数台のロボットによる自動検査システムを構築した形となる。

 新たに実用化したモニタリングシステムはタブレット端末によって、離れた場所からでも複数台のロボットの検査状況をリアルタイムに一元管理する仕組み。

モニタリングシステムの概要図


 タブレット端末の画面にロボットの現在の走行位置や検査の完了予定時間が表示されるだけでなく、タブレット端末でひび割れの検出状況を確認できるため、ひび割れなどが検出された場合に即座に現地に行って目視で確認するなど、迅速な情報収集を図れるというメリットがある。

 実際に1台のタブレット端末で最大24台のロボットを管理することが可能。複数台のロボットを同時に使用することで、同一区画を短時間で検査することができる。

 検査ロボットの撮影装置(カメラ)にある照明の光量やシャッタースピードを設定する機能、ロボットに何らかのエラーが生じた場合の警告表示やアラート通知の機能も搭載。ロボットによる自動検査の仕組みを構築することで、検査業務の大幅な効率化につなげていく。

 大規模な工場建設にモニタリングシステムによる自動検査を導入。その効果を検証した結果、複数台のロボットの使用・管理や検査時間の短縮、1時間当たり検査量の増加といった効果を確認した。

実現場での検証


 モニタリングシステムの活用によって、課題となっていたロボットの管理方法や検査時間の短縮に対する改善を図ることができた。

 今後も継続して自社の施工現場での運用を続ける一方、外販やリースも視野に入れた積極的な展開を目指す。

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