【国内外で活躍のアーティストが制作】川崎市本庁舎建設現場仮囲いにミューラルアート登場 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【国内外で活躍のアーティストが制作】川崎市本庁舎建設現場仮囲いにミューラルアート登場

 川崎市は8日、2022年度の完成を目指し工事が進む新本庁舎建設現場の仮囲いを使ったミューラルアート(壁画)を公開した。江戸時代から未来の風景へとつながる高さ3m、幅56mのアート作品が、まちを華やかに彩った。手掛けたのは、ニューヨークを拠点に活動するDRAGON76さんや音楽バンド「DREAMS COME TRUE」の舞台セットにアートワークを提供するCOOKさんなど国内外で活躍する5人だ。

5人のアーティストと市長。この裏では工事が進む


 アーティストの説明を聞きながら見学した川崎市の福田紀彦市長は、何度も「すごい」と声を上げながら「間違いなく川崎の新名所になる」と喜んだ。「建物の建設に芸術が加わったことで、より意味のあるものになった」とも話した。

 作品は絵巻に見立て、江戸時代から明治、大正、昭和初期、平成、令和、未来へと、5人がバトンをつなぐように制作した。それぞれが独立した作品ではなく、物語性を持たせた1連の作品に仕上げた。過去の場面では、当時の映画館や駄菓子屋など懐かしさの感じられる風景、現代部分は現在の川崎駅付近の景色もサンプリングした。8日、各アーティストが“絵巻”の軸にサインを入れて作品が完成した。

 新本庁舎の規模はS・SRC・RC造地下2階地上25階建て(+免震層)延べ6万2356㎡。設計は久米設計、施工は大成建設が担当している。5月に着工し、全体完成は24年6月を予定。新本庁舎は22年度中の竣工を目指している。ミューラルアートが鑑賞できるのは、新本庁舎の完成に伴い仮囲いが外れる22年度中までの約2年間となる。
 参加アーティストは次のとおり(敬称略)。
 ▽DRAGON76▽COOK▽Kensuke Takahashi▽Tokio Aoyama▽WOOD。

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