祭の湯は、秩父の温泉をメジャーにしていくため、年間300以上ある秩父の「祭」をキーワードとして計画。施設内は、天然、人工など多様な温泉を楽しめる「祭の湯(温泉エリア)」や、「呑喰処祭の宴(フードコート)」「ちちぶみやげ市(物販エリア)」があり、秩父ならではの楽しみ方を提案している。祭の湯は男湯5つ、女湯6つの内湯、男女それぞれ4つの露天風呂を備える。建物の外観は「秩父夜祭」の屋台を再現しており、ユネスコ無形文化遺産への登録を受けた秩父エリアのブランドを「祭の湯」が後押ししていく。
全国的に課題となっている地方創生にも軸足を置く。その方策として、温泉をキーワードに地域活性化を図ろうとしている他の地域とコラボレーションしていく。オープンに際し、人工温泉では熊本地震の復興支援の観点から、熊本県の名湯・黒川温泉を再現。熊本の観光・物産支援も併せて行う。
このような取り組みについて、西武レクリエーションの布留川信行社長は19日に開いた内覧会で「日本全国の地方とコラボレーションし、地方創生のモデル事業にしていきたい」と抱負を述べ、秩父地域の活性化と地方創生の両立を図る方針を示した。24日の開業式典には、西武鉄道の後藤高志会長、久喜邦康秩父市長らが出席。後藤会長は「何度も足を運んでもらえる施設になることを確信している」と力を込めた。