【西武秩父駅】温泉!食べ物!祭!! 秩父の魅力PRする「祭の湯」開業 他地域とコラボも | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【西武秩父駅】温泉!食べ物!祭!! 秩父の魅力PRする「祭の湯」開業 他地域とコラボも

「秩父夜祭」の屋台を再現。秩父エリアのブランドを「祭の湯」が後押し

 西武鉄道と西武レクリエーションが建設を進めていた「西武秩父駅前温泉 祭の湯」が完成、4月24日オープンした。3月にリニューアル工事が完了した西武秩父駅に隣接する複合型温泉施設で、秩父地域の活性化、西武鉄道沿線および西武鉄道がつなぐ広域の地域活性化、地域創生などが狙い。規模はS造2階建て延べ3733㎡。設計施工は西武建設、造園施工は西武造園、デザイン監修は乃村工藝社が担当した。
 祭の湯は、秩父の温泉をメジャーにしていくため、年間300以上ある秩父の「祭」をキーワードとして計画。施設内は、天然、人工など多様な温泉を楽しめる「祭の湯(温泉エリア)」や、「呑喰処祭の宴(フードコート)」「ちちぶみやげ市(物販エリア)」があり、秩父ならではの楽しみ方を提案している。祭の湯は男湯5つ、女湯6つの内湯、男女それぞれ4つの露天風呂を備える。建物の外観は「秩父夜祭」の屋台を再現しており、ユネスコ無形文化遺産への登録を受けた秩父エリアのブランドを「祭の湯」が後押ししていく。

黒川温泉を再現した露天風呂

 全国的に課題となっている地方創生にも軸足を置く。その方策として、温泉をキーワードに地域活性化を図ろうとしている他の地域とコラボレーションしていく。オープンに際し、人工温泉では熊本地震の復興支援の観点から、熊本県の名湯・黒川温泉を再現。熊本の観光・物産支援も併せて行う。

テープカット

 このような取り組みについて、西武レクリエーションの布留川信行社長は19日に開いた内覧会で「日本全国の地方とコラボレーションし、地方創生のモデル事業にしていきたい」と抱負を述べ、秩父地域の活性化と地方創生の両立を図る方針を示した。24日の開業式典には、西武鉄道の後藤高志会長、久喜邦康秩父市長らが出席。後藤会長は「何度も足を運んでもらえる施設になることを確信している」と力を込めた。

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