【鉄道工事に適用】デジタルツインプラットフォーム「DataMesh Director」 工程管理で有効性 | 建設通信新聞Digital

5月10日 金曜日

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【鉄道工事に適用】デジタルツインプラットフォーム「DataMesh Director」 工程管理で有効性

 大林組は、TIS社(東京都新宿区、桑野徹代表取締役会長兼社長)とDataMesh社(東京都中央区、王暁麒代表取締役)と共同で、作業手順をMR(複合現実)上に再現できる「DataMesh Director」を鉄道現場2件に適用した。工程管理での有効性を確認した。

MR上で補強斜梁を映し出して状況を確認した


 「DataMesh Director」は、デジタルツインプラットフォーム。MRを実装する際の内製化が可能で、3Dアニメーションを短時間で作成・出力できる。

 「横須賀線武蔵小杉駅2面3線化他工事」では、駅通路に設置する補強斜梁が露出するため、旅客者目線での作業計画作成にMR技術を活用した。鉄骨部材を組み立てる複雑な施工手順をMRで投影し、実際の作業スケール、旅客への影響を複数の作業員や職員で共有して安全な施工計画を立案した。「東海道本線戸塚・大船間横浜環状南線交差部上部工新設」は、営業中の9つの線路全線を閉鎖して約100分という限られた時間で高速道路の桁を送り出す工事で、作業の一連の流れを可視化し、施工手順や危険作業、危険個所をあらかじめ確認できた。

 作業時間が終電から始発までの数時間に限られる鉄道工事では、手戻りが大きな損失となるため、発注者や協力会社などと綿密な協議が必要になる。MRの活用によって協議の効率化に役立てた。



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