【CO2排出量大幅削減】日立ABBパワーグリッド社 北海の世界最大洋上風力高圧送電を受注 | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

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【CO2排出量大幅削減】日立ABBパワーグリッド社 北海の世界最大洋上風力高圧送電を受注

 日立ABBパワーグリッド社は、北海で建設が進む世界最大の洋上風力発電所「ドッガーバンクウィンドファーム」の高圧直流送電(HVDC)システムを受注した。受注内容は、同社の自励式HVDCシステム「HVDC Light」を使用し、北海上と英国に設置する2つのHVDC変換所の設計、エンジニアリング、試運転で、受注金額は非公開。

HVDC変換所のイメージ


 ドッガーバンクウィンドファームは、英国エネルギー大手SSEグループ傘下の再生可能エネルギー事業者であるSSEリニューアブルズ社と、ノルウェーの石油会社エクイノール社の合弁による洋上風力発電所プロジェクトで、北海にA、B、C3カ所の発電所を建設する。予定では2026年に完成し、発電設備容量は英国の電力需要の約5%に相当する600万世帯に電力供給が可能な3.6ギガワットとなる。

 日立ABBパワーグリッド社は2019年に同プロジェクトのA、Bの発電所向けのHVDCシステムを受注していた。今回はCの発電所向けHVDCシステムを受注した。使用される「HVDC Light」は、コンパクトな設計と電力変換効率により、ライフサイクルにおけるCO2排出量を、従来システムと比較して約3分の2に減らす。また、遠方の洋上風力発電所から陸上の送電網への効率的な送電を可能とし、英国の脱炭素化を支援する。



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