【現場発の社会貢献】「八重洲二丁目北地区再開発事業」協力会社リーダー会が集団献血に協力 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【現場発の社会貢献】「八重洲二丁目北地区再開発事業」協力会社リーダー会が集団献血に協力

 コロナ禍の影響で安定して献血への協力が得られていない東京都赤十字血液センター管内の現状に、建設現場で働く技術者・技能者が作業所での集団献血に踏み切った。協力を申し出たのは、竹中工務店が施工を進める「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」の現場に従事する協力会社の職長ら。まさに“建設現場発”の社会貢献の取り組みと言えそうだ。

作業所に掲示されたポスター


 いわゆる外出控えやテレワーク、大学などのオンライン授業への振り替えなど、いまだ収束が見えないコロナ禍による影響で献血への協力者が減少。東京都赤十字血液センター管内での献血は医療機関への供給に必要な水準を下回る状況が続いているという。

 特に緊急事態宣言の発令などによって、企業や団体による集団献血が中止となってしまうなど、依然として安定的に献血に協力してもらうことが難しい状況にある。

 そうした現状に社会貢献としての集団献血を申し出たのが、竹中工務店が施工する八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業に従事する協力会社の職長で構成するリーダー会。東京都赤十字血液センターが現場に献血バスを持ち込んで献血を実施した。

 当日は、献血後の高所作業や重量物を扱う作業は行わないように現場サイドでシフトを調整するなど工夫。密を避けるように事前に時間割を作成して献血した。

 第1弾として2月8~10日に114人、第2弾となる同24~26日までの3日間に技能者82人と竹中工務店の社員22人の計104人が作業所での集団献血に協力した。

 東京都赤十字血液センターの阿部唯さんは「都内で企業を中心に献血会の中止が相次ぐ中、建設現場で献血にご協力いただいたことに感謝している。同様に新たな集団献血の申し出をいただれば」と継続して献血への理解と協力を呼び掛ける。

 リーダー会の篠塚晃一会長(関都建設)は「『出来ること、やるべきことを一歩一歩確実に』というのがリーダー会の活動スローガンである。われわれにいま何ができるか、何をやるべきかを話し合った結果、集団献血の計画・実行に至った」と申し入れの経緯を説明する。

 竹中工務店の大内裕総括作業所長も「リーダー会が企画してくれた献血への協力活動によって少しでも社会貢献になればうれしい」と話す。

計104人が集団献血に協力した



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