【人材確保に注力】スパイダープラスがマザーズ上場で会見 今後はアジア市場展開も視野に | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【人材確保に注力】スパイダープラスがマザーズ上場で会見 今後はアジア市場展開も視野に

 スパイダープラスは7日、3月30日の東証マザーズ上場を受け、東京都豊島区の同社で伊藤謙自社長が記者会見し、「業界内での認知度向上へ非常に大きなステップアップとなる。ウェブプロモーションやCMの強化だけではなく、開発のスピードアップが重要となるので人材の確保にも注力したい」と語った。

伊藤社長(中央)


 同社の展開する建設現場の管理・図面情報共有アプリ「SPIDERPLUS(スパイダープラス)」は、タブレットなどモバイル端末を活用し、建設現場で図面整理や写真管理、帳票出力などを手軽に実施できる。現場と事務所を往復する手間を省き、記録や報告作業を大幅に省力化する。

 建設や設備業を中心にユーザーを広げ、2020年12月末には導入社数800社、登録者数3万8000人を超えるなど、導入数は3年間で7倍となっている。

 伊藤社長は「20年度の建設投資見通しが63兆円を超える一方で、就労者不足は年々進行している」と指摘した上で「これらの課題解決には建設DXが必須となる」と強調。「建設業界のIT投資がますます拡大する中、2次元図面を使用している会社はすべてターゲットになる」と意気込む。

 今後、「機能拡充を含めてシステムの大幅なリニューアルを予定しており、年内のリリースを目指したい」と明かした。「東南アジアにおける日系企業とのアライアンス締結などを通して、アジア市場での展開を図りたい」と海外展開にも意欲を示した。



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