【吊荷水平回転制御装置「ロボリガー」】豪パース市の新工場がきょう落成 城東産業など | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【吊荷水平回転制御装置「ロボリガー」】豪パース市の新工場がきょう落成 城東産業など

 城東産業(東京都江東区、須田博社長)は、Roborigger International PTY社(豪・パース市、デリック マークウェルCEO)が開発した吊荷水平回転制御装置「Roborigger(ロボリガー)」の日本におけるレンタル事業の総代理店権を取得した。近くレンタルの開始を予定している。

バッテリー電源を利用したワイヤレス操作で吊荷の回転・保持ができる


 ロボリガー社は、2019年に同装置を開発、これまで約40基を豪州市場で展開しており、海外での需要も見込まれることからパース市内で新工場の建設を進めており、きょう14日に落成する。

 ロボリガーは、自重が軽量であり、クレーンのフックに取り付けるだけで、バッテリー電源を利用したワイヤレス操作により吊荷の回転・保持ができる特徴を持つ。

 また、カメラ、GPSと荷重センサーが備わっており、Wi-Fiまたは4Gなどのネットワークへの接続により、すべての揚重の日時、場所、荷重、画像などがウェブ画面から閲覧でき、利用者は稼働状況をリアルタイムに遠隔地で監視できる。

 揚重中に吊荷を水平回転制御できるため、目標位置の上空に到着後、即時降下が可能となり、作業員が手作業による吊荷の回転から解放され、吊荷の衝突・落下などによる被災リスクが軽減する。建物間などの狭い場所でも簡単に、安全に揚重でき、生産性・安全性も向上する。さらに、風に左右されやすいパネルなどでも揚重に威力を発揮し、クレーンの使用率が向上する。

 城東産業は、同装置は日本市場でも高所に限らず、地上や地下の建設工事現場、倉庫や工場などで、ユーザーの吊荷作業の安全性と効率化を高めてコスト削減に貢献できると判断し、総代理店権を取得した。レンタル展開については、まずデモなどを通じて、その機能性などを確認してもらう考えだ。



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