東急は13日、渋谷駅東口の大型複合施設渋谷ヒカリエ北側に整備していた「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」を報道関係者に公開した。東京メトロ銀座線線路上空を活用して延長約190m、面積約3000㎡の歩行者空間を構築した。イベントスペースとしての活用も計画する。将来的には、渋谷スクランブルスクエアと接続し、道玄坂方面につながる歩行者動線「スカイウェイ」とする構想だ。デッキは15日にオープンする。
ヒカリエデッキは、谷地形で坂の多い渋谷駅周辺に計画する歩行者ネットワークの一部。開発計画にあわせて整備してきた縦動線のアーバン・コアと接続することで、横移動の幅を広げる。
渋谷ヒカリエの北側を走る東京メトロ銀座線の真上に梁を渡して整備した。渋谷開発事業部開発計画グループ開発計画担当の齊藤慎太郎氏は「時間が限られる中、銀座線をつくる土木工事とデッキをつくる建築工事の調整をしながら、工程に影響がないように進めてきた」という。設計は日建設計・東急設計コンサルタントJV、施工は東急建設・大成建設JVが担当。2019年10月に工事に着手した。
デッキは渋谷ヒカリエの3・4階部と接続する。並行する宮益坂とも連結し、一部を24時間開放するなど青山・表参道方面への回遊性向上につなげる。 植栽やパラソル、ベンチを設けて広場空間としても活用する。
将来的には、隣接街区で工事中の渋谷二丁目17地区開発とも接続する予定だ。駅方面へは、渋谷スクランブルスクエアの27年度開業にあわせて接続する見通し。渋谷マークシティを経由して道元坂までをつなぐ。