【小型SARで災害状況を把握】シンスペクティブ、JAXAが社会実装 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

公式ブログ

【小型SARで災害状況を把握】シンスペクティブ、JAXAが社会実装

 Synspective(シンスペクティブ、東京都江東区、新井元行代表取締役)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ」の一環で、「小型SAR(合成開口レーダー)衛星コンステレーションによる災害状況把握サービスの社会実装」に向けた共創活動を始めた。2019年8月の佐賀豪雨を事例として解析精度向上と衛星搭載SARの性能向上を実証する。
 

 両者は、シンスペクティブが運用する独自の小型SAR衛星や今後打ち上げ予定の衛星で取得するデータ、ほかの衛星で取得された既存のデータを使い、災害時状況把握サービスなどの社会実装を進める。実証では、JAXAと連携協定を結んでいる佐賀県と、災害情報取得用ドローンや地上測量情報を提供している島内エンジニアリング(佐賀市)と連携し、水災害被害把握の実運用に向けて精度向上を目指す。また、シンスペクティブが目指す「高分解能・広域SAR観測」に必要な高出力レーダーの大電力化による放電対策をJAXAが検討し、シンスペクティブの衛星を使って宇宙で技術実証する。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら