【福島・浪江町に次世代中核施設】研究・開発・生産機能備える 會澤高圧コンクリート | 建設通信新聞Digital

5月12日 日曜日

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【福島・浪江町に次世代中核施設】研究・開発・生産機能備える 會澤高圧コンクリート

新たなプロダクツ、ビジネスモデルを創出する


 會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市、會澤祥弘社長)は、福島県浪江町の南産業団地に、研究・開発・生産の3機能を備えた次世代中核施設「福島RDMセンター」を建設する。浪江町と合意し、24日に同施設の立地と官民協力によるイノベーション共創の推進を含む包括的な立地基本協定を結んだ。

 同センターの延床面積は6400㎡。研究開発棟、工場棟、エンジンドローン耐久試験棟のほか、屋外型の実証フィールドと製品ヤードで構成する。11月に着工し、2023年4月の操業開始を予定。総工費は約30億円で、このうち約20億円は、国の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金を活用する。

 研究開発棟は、内外の研究者やエンジニアがコラボレーションし、同社の戦略マテリアルである自己治癒コンクリートなどの技術を生かしながら、新たなプロダクツやビジネスモデルを創出する共創の場とする。当面は、脱炭素・スマートマテリアル分野、コンクリート3Dプリンター分野、水素・再生可能エネルギー分野、デジタルPC建築分野、防災支援・インフラメンテ分野、スマート農業・陸上養殖分野の研究開発領域をカバーする予定だ。

 先端テクノロジーの社会実装を進め、より一層高度なコンクリートマテリアル事業と持続可能社会の実現に資する産業を地域とともに創出する。



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